【若手家族心理学研究/家族療法家に聞きました】

ishimarumasaki

金沢工業大学 基礎教育部 修学基礎教育課程

石丸 雅貴先生

(先生の御所属はインタビューがされた当時のものです。)

 

 

 


 

 どのような分野・現場で臨床に携わっていますか?

今年の4月より、大学で学生相談を行っています。それまでは、中学校のスクールカウンセラーや、児童相談所の非常勤職員として、主に子どもと接する機会が多かったです。

研究テーマについて教えてください。

大きなテーマとしては、Solution-Focused Brief Therapyの効果研究が中心です。その中でも、現在はSolution-Focused Brief Therapyを教育現場に適用したWOWWプログラムの効果研究を行っています。特に、大学教育の中で活用できないかと考えています。

家族療法は臨床にどう役立ちますか、またどのように役立てていますか?

中学校でスクールカウンセラーとして働いているときには、システム論の見方を利用して教員のみなさんとの関係性作りを行っていました。また、学生相談での学生との面接においても、より広い視点から取り組むことができていると思います。

臨床家を志したきっかけ、そしてそのなかでも家族療法家を志したきっかけは何ですか?

大学学部時代に心理学を学び始めましたが、そのときに心理学を生かすことのできる職業として臨床家しか思いつきませんでした。その後、実際に臨床心理学を学ぶことで、学問自体が持つ面白さ、臨床家として人と接することの魅力などに触れ、気づいたら今の自分があるという感じです。

お勧めの論文を紹介してください。

論文ではないのですが、専門書を2点紹介させてください。

1つ目は「ミック・クーパー (著) 清水幹夫・末武康弘 (監訳)  (2012) 『エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究 ―クライアントにとって何が役に立つのか―』 (岩崎学術出版社) 」です。全ての臨床家に役立つのではないでしょうか。

2つ目は「大久保街亜・岡田謙介 (2012) 『伝えるための心理統計 ―効果量・信頼区間・検定力―』 (勁草書房)」です。臨床や研究に欠かせない効果量について分かりやすく説明されています。

お勧めの本(臨床心理の本に限らず、臨床に役立つもの全般)を教えてください。

私は漫画が好きなので、そこからいろいろと刺激を受けています。その中でも、何度も読み返している2点を紹介させてください。

1つ目は「医龍-Team Medical Dragon (ビッグコミックス)」です。臨床家として大切な思いを学べたと思っています。

2つ目は「Master キートン (ビッグコミックス)」です。幅広い知識と、飽くなき探究心の大切さを学びました。

家族療法のほかにどのようなアプローチを臨床に取り入れていますか?

研究テーマもそうですが、ブリーフセラピーを中心的に取り入れています。また、間接的には催眠で学んだクライエントの観察の仕方なども役立っていると思います。

師・影響を受けた人は誰ですか?

ブリーフセラピー関係では多くの先生と出会い、今の自分があると思っています。大学学部生時代は、長谷川明弘先生 (当時は金沢工業大学で、現在は東洋英和女学院大学)、大学院では相模健人先生 (愛媛大学) を始め、本当にたくさんの人に影響を受けています。ブリーフセラピー以外では、フォーカシングや来談者中心療法がご専門の伊藤義美先生 (名古屋大学) にもお世話になっています。

臨床家のたまごに先輩として一言

私自身が臨床家としてスタートを切ったばかりの、臨床家のたまごです。そのため、「先輩としての一言」というよりも、これからの意気込みを一言。一日一日を楽しみながら、日々学んでいきたいと思います。みなさんと一緒に成長できるよう、頑張っていきます。よろしくお願いします。

 

 

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