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■家族心理学・家族療法に関する特集を掲載します。


2016年度 注目学会情報

 

 第33回 日本家族心理学会

 

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 日本家族心理学会第33回大会

  • テーマ 
  • 日程
    • 2016年10月14日(金)~16日(日)
  • 会場
    • 文京大学
  • 大会詳細

        http://www.jafp.sakura.ne.jp/index.html

 

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今回の学会は初日しか参加できなかったのですが、その初日にNFBT学会で初めての企画が続き、たいへん興味深い有意義な時間を過ごさせていただきました。

特に印象に残ったのが、東先生、水谷先生、若島先生による、デモンストレーション面接です。

順番をじゃんけんで決めるなど、和気あいあいとした雰囲気のなか進められました。

まず、東先生はシステムズアプローチです。悪循環を起こしているパターンを変えるため、今動いてくれるのは誰なのか、家族メンバー一人ひとりに状況や気持ちを聞き、誰かの発言を他のメンバーにあなたもそう思いますか?と確認。そして、動く意思があるかどうか念を押すのがとても印象的でした。

3人のクライエント役は知っている方だったので、後で個人的に感想を聞いてみたら、父がすごく責められた感じがあって何とかしなくちゃと思った、とおっしゃっていました。見ていて父を責めているという感じはなかったと思うのですが、確実に家族の気持ちに変化があったのだとわかりました。

水谷先生はSFAアプローチでした。最初に状況を詳しくたずねながら相手をねぎらうことで、ちゃんと話を聞いてもらえるという安心感があると思いました。そして、スケーリングクエスチョンや今より良くなった時の状態をイメージさせる質問をしたうえで、観察課題を出して終了。面接後、家に帰ったら今までとは違う視点で生活できそうで、そのことがシステムを変えるのだろうと思えた面接でした。

若島先生は、親の前では話せないこと、子の前では話せないことがあるでしょうということで、前半は父母とIPを別々に面接しました。それぞれの面接が終わったらブレークを取り、後半はIPのつらさを軽減するにはどうしたらいいかに焦点を当てていました。誰かを変えることではなく、IPがどれくらい我慢しているかを知るのが大切ということで、課題を出されていました。IPの我慢を知るということは、問題を直接解決するように見えないかもしれないけど、確実に今までのパターンが変わると思いました。

どの先生もパターンを変えるポイントをきっちりと押さえていらっしゃる、しかも時間もきっちりですばらしかったです。一つでも真似して自分のものにできたらと思いました。

■家族心理学・家族療法に関する特集を掲載します。


2016年度 注目学会情報

 

 2016年 第8回 日本ブリーフセラピー協会 学術会議 IN宇都宮 

 

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日本ブリーフセラピー協会 第8回学術会議 in宇都宮

 

日程

  ・2016年11月26日(土)27日(日)

会場

   ・栃木県総合文化センター

大会詳細

カナダからヘザー女史を招いての開催となります!

SFAを用いて自殺対策を行っている、そのエッセンスをお話いただく予定です。

名物となったブリーフセラピスト支部対抗選手権も、もちろん行います!

その他ワークショップ、研究・事例発表ももりだくさん!

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

大会報告は後日当HPにて掲載致します。

3人のファミリーセラピストるデモンストレーション面接

 

今回の学会は初日しか参加できなかったのですが、その初日にNFBT学会で初めての企画が続き、たいへん興味深い有意義な時間を過ごさせていただきました。

特に印象に残ったのが、東先生、水谷先生、若島先生による、デモンストレーション面接です。

順番をじゃんけんで決めるなど、和気あいあいとした雰囲気のなか進められました。

まず、東先生はシステムズアプローチです。悪循環を起こしているパターンを変えるため、今動いてくれるのは誰なのか、家族メンバー一人ひとりに状況や気持ちを聞き、誰かの発言を他のメンバーにあなたもそう思いますか?と確認。そして、動く意思があるかどうか念を押すのがとても印象的でした。

3人のクライエント役は知っている方だったので、後で個人的に感想を聞いてみたら、父がすごく責められた感じがあって何とかしなくちゃと思った、とおっしゃっていました。見ていて父を責めているという感じはなかったと思うのですが、確実に家族の気持ちに変化があったのだとわかりました。

水谷先生はSFAアプローチでした。最初に状況を詳しくたずねながら相手をねぎらうことで、ちゃんと話を聞いてもらえるという安心感があると思いました。そして、スケーリングクエスチョンや今より良くなった時の状態をイメージさせる質問をしたうえで、観察課題を出して終了。面接後、家に帰ったら今までとは違う視点で生活できそうで、そのことがシステムを変えるのだろうと思えた面接でした。

若島先生は、親の前では話せないこと、子の前では話せないことがあるでしょうということで、前半は父母とIPを別々に面接しました。それぞれの面接が終わったらブレークを取り、後半はIPのつらさを軽減するにはどうしたらいいかに焦点を当てていました。誰かを変えることではなく、IPがどれくらい我慢しているかを知るのが大切ということで、課題を出されていました。IPの我慢を知るということは、問題を直接解決するように見えないかもしれないけど、確実に今までのパターンが変わると思いました。

どの先生もパターンを変えるポイントをきっちりと押さえていらっしゃる、しかも時間もきっちりですばらしかったです。一つでも真似して自分のものにできたらと思いました。



パロアルトMRI研修記:週3時間の戦略的家族療法ケース観察体験

佐々木裕子



目次

(1)MRIとの出会い

(2)日本では想像もできないMRIのセラピースタイル

(3)グループセラピストによるセラピーの利点と疑問点

(4)ライブスーパービジョンによるセラピスト養成

(5)Strategic Family Therapyの基本的考え方

(6)Strategic Family Therapyの面白さ―Homework(課題)―

(7)Ms.Eileen Bobrow, M.A., LMFTのセラピーの魅力

(8)セラピーの接点

(9)Strategic Family Therapyと心理検査法 




(1)MRIとの出会い


 カリフォルニアのフリーウェイ101(One “O” one)を車で10分。今,私が住んでいる自宅から車で15分程のところに,あの家族療法の発祥の地として有名なMRI(Mental Research Institute)が,緑豊かな見事な邸宅が立ち並ぶ合間にひっそりと建っている。数ブロックほど歩けば,あの有名なスタンフォード大学のあるパロアルトのダウンタウンである。


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昔からあるMRIの看板。右が2011年夏に新しくなったもの。


ベイトソンやジョイ・ヘイリーの家族療法の本を大切に,大切に読み返していたのは,私が学部3年生の頃。今からもう20数年も昔の話になってしまいました。当時,本でしか知ることのできなかったMRIの存在は,最先端の家族療法研究者が集う遠い憧れの地として,私の記憶の隅にとどまっていました。大学院に進学してからは,家族関係から母子関係にテーマを絞ることになり,最終的には複雑な人間関係の様相をどう捉え,どう理解していくかに特化していき,投影法を用いた心理アセスメントを専門とするようになってしまい,すっかり家族療法や家族関係の臨床から離れていってしまいました。

 

その私が,何の縁かパロアルトのすぐ近くに住むことになり(いろいろな事情から,夫の海外赴任に同行することになったのです),人づてに生田倫子先生を紹介していただき,とうとうMRIに週1回という不定期のレジデントとして通うことができるようになったのです。MRIは,基本的には1週間から数カ月の集中的なResidency programを提供していて,要望にあわせてカスタマイズしてくれることになっていますが,基本的には集中的な訓練を受けるプログラムです。私のような限られた研修は,恐らくあまり例が無いのではないでしょうか。しかし,私の場合は子どもの世話が中心の海外赴任妻という身分。丸1日フリーになることそのものが難しく,週1回3時間のケース観察のための時間を作るのが精いっぱいでした。

 

とはいえ,続けて通うことで,同じケースの変化を観察していくことができ,また,家族だけでなく,カップルや個人カウンセリングを観察することもでき,不十分ながらも貴重な体験をすることができるようになりました。私の場合は,英語の問題も大きかったので,集中して英語を聞くことができるのは,せいぜい3時間が限界で,むしろちょうど良い研修サイクルだったのかもしれません。

 

私が通ったOne way mirror observationのTraining programを提供してくれたのは,MRIの二つの組織のうちの一つ,戦略的家族療法センター(The Strategic Family Therapy Center)のスーパーバイザーであるMs. Eileen Bobrow, LMFT先生で,ジョイ・ヘイリーJay Haley や クロエ・マダネスCloe Madanesらと長年にわたって戦略的家族療法の事例を担当してきた先生です。どちらかというと小柄な先生で,恐らくそれなりの年代の方なのだろうと思うのですが,3時間以上に及ぶケース・スーパーバイズを,疲れを見せることなくこなされ,さらに何時間でも話し続けられるのではないかと思うような静かなエネルギーには,年齢を感じさせないものがあります。先生の落ち着いた雰囲気は,problem solvingもしくは,solution-focusedといった指示的で行動療法的イメージの強いStrategic therapyに対する私の印象を,大きく変えることになった要因の一つではないかと思います。


 


 

(2)日本では想像もできないMRIのセラピースタイル

 

MRIでの研修を紹介する前に断っておかなければいけません。先にも述べた通り,私は投影法検査を用いた心理アセスメントを専門としているため,心理療法もどちらかというと力動的な理解が中心といった立場です。ただ,セラピーとしては,特にこういうアプローチによる訓練を受けたという経験はなく,クライエントの心的機能の成長・発達を,現実的かつ常識的な対応によって一貫して支えていく(健康な自我機能=現実検討力の成長・発達を,中立的もしくはミラーリング的な態度で受容的に見守り,育てる),といったスタンスで臨床をやってきました。先輩の一人は冗談で,“コモンセンス・セラピー(常識療法)だよね?”,などと話したりしていましたが,明確な立場や定義があるわけではありません。専門用語でいうならば,折衷主義ということになるかと思います。

 

もちろん,家族関係や家族療法に興味を持っていたわけですから,システムズアプローチや,コミュニケーション理論だとかは少しはかじったわけですが,家族療法や戦略的家族療法を専門に学んだことはなく,全くの専門外ということになります。MRIに通うことになり,生田先生の紹介してくれた短期家族療法やブリーフセラピーの本を慌てて読んだわけです。なので,ケース観察は専門的で理論的な理解というよりは,臨床実践における共通認識をベースにした理解にとどまっていたと思います。その点は非常に残念なことではありますが,とはいえ,私にとっては,文化や国境,ひいては流派を越えた心理療法のエッセンスを確認することができた貴重な経験になっていると感じています。

 

それでは,MRIで行われているグループセラピストによる心理療法スタイルを説明したいと思います。これこそが,戦略的家族療法の一番の強みであり,日本で行われている一般的な心理療法からは最もかけ離れた点といえるのではないでしょうか。既に日本にもMRIの家族療法スタイルは紹介されており,One way mirrorを使って,電話で隣室から仲間のセラピストによる指示が告げられるということは,心理療法を勉強した者であれば最低限の知識として知っていることでしょう。ただ,実際のセラピーで,隣室からの介入がどのように行われるのか,クライエントは目の前のセラピスト以外からの指示をどのように受け止めるのか,その辺りの“実際”が,私には疑問でした。

 

しかし,いざ面接を観察し,目の前でセラピーが展開していくのを見て,その自然さにむしろ驚いたくらいです。本で読むのと実際とは,こうも違うものなのでしょうか。現在の便利な機器の導入で,本で読んだような“隣室からの電話での指示”といった80年代以前のスタイルからは随分と変わり,電話がないばかりか,今ではone way mirrorも使われておらず,天井につけられた2台のビデオカメラによって面接場面が撮影され,その映像を隣室で観察するようになっています。映像は同時にパソコンに録画されます。そして,電話の代わりにセラピストは,コードレスホンをつけて面接室に入るのです。隣室からの指示は,このコードレスホンを通してセラピストの耳に直接入っていくことになり,面接と同時進行で指示が行われます。まるで,ライブスーパービジョンです!!


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観察室の様子

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面接室の様子

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面接室にあるビデオカメラ


時には隣室のスーパーバイザーから,セラピストがクライエントに告げるセリフがそのまま話され,セラピストはただスピーカーのように同じセリフをしゃべるだけ,といった場面もあります。一方で,スーパーバイザーからの指示を聞くために,クライエントに待っていてもらい,指示を確認した上で,仲間のセラピストからgood messageをもらったからと前置きをしてから,クライエントにメッセージを伝えることもあります。とにかく,セラピスト-つまり,クライエントと実際に対峙しているセラピスト-は,クライエントの話を聞きながら,コードレスホンによって伝えられる隣室のセラピスト達からの指示にも耳を傾けなければならず,その状況で複数のクライエントを前にした面接を進めていかなければいけないのです!!


 

 


 


(3)グループセラピストによるセラピーの利点と疑問点

 

日本で一般的な“密室”での面接に慣れていた私には,このコードレスホンを使った“セラピストとその後ろに居るセラピスト”(まるで,二重セラピストです)による面接に,最初は違和感を覚えたのは確かです。しかし,隣室で行われている面接をテレビ画面で観察しつつ,スーパーバイザーと研修生たちが自由に感想やコメントを出し合い,スーパーバイザーも私たち研修生からアイディアやヒントをもらいながらマイクに指示を出していくのを体験するうちに,グループセラピストとして全員がセラピーに参加しているといった感覚が,至極当たり前のことのように感じられるようになりました。セラピーが上手くいったセッションでは,セラピーが終わって隣室に戻ってきたセラピストを,皆が拍手で迎えるのです。日本での心理療法実践では味わうことのできない一体感です。

 

とはいえ,クライエント(たち)は,面接室には居ない“影のセラピストたち”のことをどのように感じているのでしょうか?そして,この二重セラピストといった治療構造は,心理治療的にはどのような意味を持っているのでしょう。

 

転移や逆転移といったセラピスト-クライエント関係の治療的意味を重視する立場から考えると,こうした二重セラピスト構造には,様々な疑問が湧いてきます。私自身も,少なからず関係性というものを大切に考えてきた方なので,こうした構造では,セラピストに対する信頼感が生まれにくいのではないかとか,目の前のセラピスト以外の,出会うことのない影のセラピストの存在は,むしろ目の前のセラピスト以上の,ある種“神の声”的な権威をもったものとしてクライエントに受け取られてしまうのではないかなど,疑心暗鬼になる部分もありました。

 

しかしながら,継続的にケース観察を続ける中で,クライエント(たち)が,目の前のセラピストに強い信頼感を寄せ,率直に目の前のセラピストに正の感情や負の感情を表明するのをみていくうちに,治療構造がどうとか,一対一の関係性がどうとか,そういった議論は別にして,実際にダイナミックに動いていくグループセラピストによるセラピーそのものの強みを実感できるようになりました。まだまだグループセラピストによる治療構造の治療的意味を自分なりに理屈化できていないので,とにかく現時点での,グループセラピストによる心理療法に対する私なりの理解を,雑記的に挙げてみようと思います。

 

まず,①セラピーの最初にグループセラピストによる治療構造をクライエントに説明し,きちんとクライエントがグループセラピストの存在価値を了解しているのであれば,そのことが目の前のセラピストとの関係性構築の障害にはならないのではないか。

 

特別な状況でもなければ,クライエントは影のセラピストたちと出会うことはありません。しかも,複数のセラピストがセラピーに関わることで,セラピーの効率を上げることができるわけなので,米国的な発想で言えば,むしろmore betterなことになり,そのことに不信感を抱く必要もないことになります。

 

②直接クライエントと対面していない影のセラピストグループは,映像画面によって面接場面(クライエント全員とそれに向かい合うセラピストを含めた)全体を見渡す余裕を持つことが可能であり,その上でどのように面接を進めるべきか判断できるので,直接クライエントと向かい合っているセラピストよりも,より適切な対応が可能になるのではないか。

 

このことは,難しいセラピーであればあるほどいえるように思います。直接クライエントを目の前にしていると,どうしても情緒的に巻き込まれてしまう瞬間があります。しかし,隣室でテレビ画面を通してセラピーを見渡しているセラピストグループは,クライエントに対して少し距離を置くことが可能であり,直接巻き込まれずに済むのです。これは,セラピストグループによるセラピーにおける非常に大きな強みではないかと思います。単に複数で面接にあたっているというだけではなく,面接室全体を見渡しているセラピストが同時に存在しているということは,とても大きなメリットになっていると思います。

 

③スーパーバイザーが直接面接の進行に関与しながら,セラピーをどのように進めるか,実際に何というかセリフそのものを指示していくことは,セラピスト養成の研修としては,非常に効率の良い実施訓練になっているのではないか。

 

単にスーパーバイズを受けるというのとは違い,セラピーの進行そのものに直接スーパーバイザーの指示が影響してくるわけです。面接の中で,クライエントが目の前で本当にダイナミックに変化し動いていきます。こんなすばらしい訓練環境は,日本ではまず得られないでしょう。次に面接をどう進めるのか,どんな風に伝えるべきなのか,直接その場で指導してもらえるのですから。

 

ただし,師弟関係が明確な日本文化では,ここまで直接的に訓練されてしまうと,ちょっと息苦しく感じてしまうかもしれません。“師の技をこっそり盗め”というような,距離のある指導関係が文化的なベースとなっている日本と違い,ここ米国では,スーパーバイザーも訓練生もお互いをファーストネームで呼び合い,対等にディスカッションします。こうした文化的に対等な関係性があるからこそ,グループセラピストが存在でき,その中で変に支配的な関係に陥ることなく,ダイレクトな訓練を受けることができるのかもしれません。

 


 

(4)ライブスーパービジョンによるセラピスト養成

 

セラピスト養成,もしくはセラピスト研修という点からみると,MRIのグループセラピストによるセラピーは,セラピーでありながら,ライブスーパービジョンでもあるような状況です。セラピストによって文章化されたケースレポートから,クライエント像を推測しながら行わなければならない日本での一般的なスーパービジョンと比べて,何と実践的なのでしょう。

 

しかも,日本では,大学院付属のトレーニングを目的とした心理相談室でさえ,未だに全てのケースに対して録音や録画が行われているわけではないように思います。セラピー全体を見渡せることのメリットを考えると,録画ビデオによって面接全体をセラピスト自身が振り返ることも,非常に大きな訓練になると思います。面接中にはセラピスト自身,気づくことのできなかった様々な情報が,録画ビデオによって明らかになることも多いのではないでしょうか。スーパーバイザーによって面接風景を見てもらうことによって,非常に多くのものを得ることができるはずです。日本でも,こうしたスーパービジョン環境が日常的なものとなることを願うばかりです。

 

とはいえ,もし自分がセラピストとしてここMRIで訓練を受けると考えたら,その大変さに身が凍りそうです。言葉の問題は別にしても,目の前のクライエントの話を聞きながら,同時にスーパーバイザーからの指示にも耳を傾けることが,自分にできるでしょうか?スーパーバイザーのEileenは,“コードレスホンからの指示が聞こえたら,クライエントの話ではなく,自分の話を聞くように”といった指示を出していましたが,必死に話を続けるクライエントを目の前にして,それを無視してコードレスホンからの指示に耳を傾けるのは,ちょっと私には難しすぎます。

 

しかも,コードレスホンからの指示をクライエントにどう伝えるのか,その伝え方も私には非常に戸惑うテーマです。刻一刻と展開していくセラピーの中では,コードレスホンからの指示だからと,いちいち前置きをしている余裕はありません。まさに今,このセリフをクライエントに伝えなければ,といった重要な言葉が次々と指示されていきます。こうしたセリフのすべてを,私は,あたかも自分のセリフとしてクライエントに伝えられるのでしょうか?自分では決して思いつかないような言葉もあるでしょう。そうした指示を受けることができるからこそ,良い訓練になるのだと思いますが,自分には,何とも自信がありません。

 

それは,目の前のクライエントと対面しているセラピストとしての自分の間に形成された,今ここでの関係性の中で生まれてくる感情を大事にしてきた私のスタイルが影響しているのかもしれませんし。もしかすると,私自身のセラピストとしてのアイデンティティの曖昧さのためなのかもしれません。Strategic Family Therapistとしてしっかりとアイデンティティをもって研修を受け,スーパーバイザーからの指示に同一化することができれば,そうした迷いはなくなることなのかもしれません。

 

とにかく,ライブスーパービジョンの迫力とその得るものの大きさは,非常に実感できるのですが,自分がその恩恵に預かれるかどうかとなると,どうしても尻込みしてしまうしかありません。もったいないような,情けないような,複雑な気分ですが,とにかく今の自分には,“あまりにも大変すぎる”というのが率直な感想です。ライセンスがないという大きな理由で,遠慮なく辞退することができ,ちょっと安心している自分がいます・・・。


 


 

(5)Strategic Family Therapyの基本的考え方

 

MRIでの研修についての全体的な印象ばかり述べてきましたが,この辺りでもう少し具体的にStrategic Family Therapyの事例観察から得たものについて触れてみたいと思います。その前に,Strategic Family Therapyの基本的考え方について,私の理解を簡単にまとめておきます。

 

基本的アプローチはproblem solvingやsolution-focused Therapyに基づいており,その基本プロセスは,1)Identify solvable problems(問題の特定),2)Set goals(目標設定),3)Design interventions to achieve those goals(目標に到達するための介入方法の工夫),4)Examine the responses(やってみた結果の評価),5)Examine the outcome of the therapy(セラピーで得たものの評価),というのが一連の流れになっています。これは,ある意味ですべての心理療法に共通している基本原則とでもいえるものなのではないでしょうか。自称“Commonsense therapy(常識療法)”のアプローチをとっている私にとっては,問題を具体的に,目標を現実的に設定していくプロセスは,非常に馴染みやすいものでした。むしろ,このプロセスの一つ一つの過程で,問題をどのように特定するのか,目標を何と考えるのか,どういう介入をするのか,そういったところにそれぞれのアプローチの特徴というか,違いがでてくるのだと思います。

 

従って,Strategic Family Therapyの一番の特徴は,“Homework(課題)”の設定にあると私は思います。先の基本プロセスでいう三番目のDesign interventions to achieve those goals(目標に到達するための介入方法の工夫)に相当するところです。ぜひこのHomework(課題)を設定する考え方は,私も習得したいと思っているところです。その基本的な考え方について紹介するために,私なりに理解したStrategic Family Therapyの全体的な特徴を図1にまとめてみました。セラピーの基本プロセスは先の5つの流れと同じですが,その焦点が非常に個性的です。とりわけ,クライエントが訴える問題が,どういう文脈で続いているのか,その“sequence(悪循環)”を解明していくという考え方は,非常に面白い視点です。その際,問題を人間関係として捉えなおすことも,私にはとても親和的なもので,日常生活で繰り返される人間関係でのいざこざは,このsequence(悪循環)を解明していくことによって,全く違った交流へと変化させることができるように感じています。実際,娘とのやりとりに大いに役立っています。

 

治療契約の締結については,私なりの理解のため力点が置かれてしまっているかもしれません。治療抵抗といった概念も私の理解ですが,日本ではここをしっかり押さえておかないと,Homework(課題)をやってこないということが当たり前のこととして生じてしまうような気がします。ここをしっかり確認しておくことで,Homework(課題)を忘れたり,できなかったりした場合に,コンフロンテーションしやすくなるはずです。



(1)問題の特定と目標の設定(問題は何で,どうなりたいのか)

何に困っているのか,どうなりたいのかを具体的に詳細に確認する。



(2)介入すべき問題の特定(どういうsequence(悪循環)が生じているのか)

これまでの経過,対処法,その成果を具体的に確認し,問題を継続・維持している“sequence(悪循環)”を明らかにする。



(3)来談者の設定(問題を感じている人は誰か)

困っている人,それが問題だと感じている人は誰なのかを明確にする。問題(症状)は人間関係の中で形成され,維持されているのだと考え,可能な限り問題に関わっている人全員(家族全員whole family)unitの参加を促すが,治療への参加を希望しない人,もしくは問題とは思っていない人は参加しない。



(4)契約の締結(治療抵抗に対する枠の設定)

来談する人全員に,治療への積極的な関与(Homework(課題)を必ず実行することなど)についての契約を交わす。これによって,治療抵抗に対するコンフロンテーションが可能となり,治療抵抗を乗り越えることができる。



(5)治療的介入(Homework(課題)の設定)

Homework(課題)は,セラピストとクライエントとの信頼感を構築する上でも重要な役割を担っている。適切なHomework(課題)を設定することによって,問題のsequence(悪循環)を絶ち,不適切な交流を改善していく。さらに,Homework(課題)への積極的な遂行を進めることにより,来談者グループの抱える明らかになっていないその他の問題も明確にしていき,来談者グループがより有機的に交流し合えるようになることをめざす。

 

<Homework(課題)設定の際の検討要因variables:PUSH>

 

 ①P:protection or problem

 

 問題は,“誰が誰を庇っているprotection”ために生じているのかを考える。

 

 ②U:unit

 

  問題に関わる人は誰か。犯人を作るのではなく,関わる人全体unitのことを考える。

 

 ③S:sequence

 

  問題が生じるプロセスの悪循環sequenceを見出す。

 

 ④H:Hierarchy

 

  問題に絡む家族間のヒエラルキーhierarchyの歪みを見出す。

 

 Homework(課題)は,それをやってもやらなくても,問題解決につながるようなパラドキシカルparadoxicalで,かつユーモアやウィットの効いたものであると,非常に効果的である。こうしたhomework(課題)の意外さは,問題の意味について理解したり,homework(課題)の遂行を維持したりするのに役立つ。



(6)Homework(課題)の遂行と成果の確認

課題を遂行できたのか,その成果がどうであったかを確認する。それによって必要に応じて新たなHomework(課題)を設定する。遂行が困難な場合は,なぜできないのか,治療への抵抗をコンフロンテーションしていく。その過程で新たな問題を設定していく。



(7)セラピーの成果の確認

目標に到達したことを確認することで,セラピーの終結となる。


 

表1 戦略的家族療法Strategic Family Therapyの基本的考え方(佐々木オリジナルな理解)

 

 

 

表にも書いたように,Homework(課題)の設定に際してパラドックスを利用する考え方は,本当に興味深いと思います。つまり,Homework(課題)をやってもやらなくても,問題解決につながるようにHomework(課題)を設定するわけです。ポジティブな評価をしやすくなるので,こうしたHomework(課題)は,単なる治療的介入としてだけでなく,セラピストとクライエントの信頼関係の構築にも重要な役割を担っているといえるでしょう。


 

 


 


(6)Strategic Family Therapyのおもしろさ-Homework(課題)-

 

実際の事例を紹介した方が分かりやすいと思うので,実際に私が観察したいくつかのセラピーの中から,カップルセラピーの一事例を紹介しましょう(プライバシー保護のため脚色してあります)。

 

結婚10数年の夫妻が,夫婦関係の修復を求めて来談しました。妻はある男性と不倫関係にあり,離婚を望んでいたのですが,子どものことを考え,辛い思いを乗り越えて男性との関係を絶ち,夫と共に来談しました。夫は妻の不倫については全く気付いておらず,夫婦らしい会話一つない今の関係を何とか改善したいと,妻を連れて来談したのです。

 

夫は,自分が妻との日常的な楽しみを共有してこなかったことを反省し,会社からの帰宅時間も早くし,できるだけ妻にオープンに何でも話すようにしているのだと言います。そして,関係が修復したら,自分は妻のGood listenerになっているだろうこと,昔のように一緒にダンスをしたり,外食をしたりして,楽しみを共有できるようになっているだろうと答えました。

 

これに対して妻は,夫が本当の意味ではダンスを楽しんではいなかったこと,夫との退屈な日常生活に疲れてしまったことを,言葉少なに答えるだけでした。もしお互いの関係が修復したなら,今よりも会話が多くなっているだろうことだけは,妻も認めました。

 

面接の間,夫は絶えず妻に気を遣っている様子で,セラピストに対しても非常に礼儀正しく,紳士的な男性であることがよくわかりました。一方妻は,必要最低限のことしか話そうとせず,夫とも距離を取り,非常に警戒的な様子が明らかでした。この夫婦に対してEileenが最初に与えたHomework(課題)が次の三つです。一つは,夫は次回までにダンスを習いに行くこと。妻から習うのではなく,他の魅力的な女性講師を探し,どんな種類のダンスでも良いので習ってくること。二つ目は,毎日ベッドに入る前の15分間,二人で会話をすること。7分半ずつ時間を計り,一方が話している間,もう一方はno comments and no judgmentsで時間まで待ち,時間がきたら,Thank youとだけ言って,交代して話をすること。三つ目は,週に1回妻が夫を夕食に連れ出すこと。

 

一つ一つの課題が,非常に巧妙に計画されたものであることが納得できるでしょうか。本当はダンスなんて苦手な,堅物そうな夫に,魅力的な女性講師からダンスを習って来るようHomework(課題)を出すなんて,私にはとても思いつかない課題です。不倫経験のある妻にとっては,非常に意味深いメッセージも込められているでしょう。妻への献身的な愛情を示している夫へのHomework(課題)としては,パラドキシカルであり,ユーモアもたっぷりです。

 

二つ目の会話の課題は,夫のみ一方的に会話を作ろうとしている悪循環の関係を,夫婦がお互い話をするという関係にしています。しかし,コメントや評価は一切せず,お互いが相手の話を聞くだけという,夫婦の会話を取り戻そうとしている二人にとっては矛盾する課題でもあります。しかし,お互いが一方の話を一心に聞くという行為は,恐らく最も大きな信頼感をお互いに生み出すのではないでしょうか。

 

最後に,夫ではなく妻の方が夫をデートに連れ出すという課題も,今のこの夫婦の関係からすると,全く逆の人間関係です。積極的に夫婦関係を修復しようとする夫は受ける側に,パッシブに夫からの奉仕を受けることで夫婦関係を維持しようとしている妻は,積極的に二人の時間を作る側になるわけです。どの課題も,“献身的に接することで夫婦関係を修復しようとしている夫”と,“それをただ受けるだけで夫婦関係を維持しようとしている妻”という悪循環の上で成り立っている,現在の二人の夫婦関係そのものを変化させようとしたものであることが窺えます。

 

このような課題を初回面接の終了前に瞬時に考案するのです。次回のHomework(課題)の遂行と成果の報告がどのようなものになるのか,セラピストグループとして参加している私自身もワクワクしてしまいます。


 


 

(7)Ms.Eileen Bobrow, M.A., LMFTのセラピーの魅力

 

最初にも述べたようにEileenのセラピーは,行動療法的イメージの強かった私のStrategic Family Therapyに対する印象を大きく変えてしまいました。先の課題にみられるように,課題は非常に具体的で,かつ行動的なものであるのは確かなのですが,そこにもEileenらしい愛情というかheartwarmingな要素が含まれています。これが彼女オリジナルなものなのか,Strategic Family Therapy全般にいえるものなのかはわかりませんが,とにかく,彼女のセラピーを非常に印象深いものにしているのは確かだと思います。

 

Eileenのセラピーの温かさの一例として,非常に印象深かった初回面接をもう一つ紹介しましょう。躁鬱病の診断を受け投薬治療を受けている40代の母親が,家族に連れられて来談しました。定期的に服薬することができず,そのために感情的になって家族といさかいになってしまうというものでした。彼女は,面接が始まるなりヒステリックに泣き叫び,「今朝,自分は自殺しようとした」のだと語り,薬を飲まなかったせいだと大騒ぎしました。事情を説明しようとする家族一人一人に対して,彼女は攻撃的に反論し,まるで口論のきっかけを作ろうとしているかのようでした。一緒に来談した夫,娘,夫の母親は,大騒ぎして泣き叫ぶ彼女を持て余し,“もううんざり”といった様子でなす術もなく黙り込んでしまいます。

 

問題を整理するために,セラピストが家族一人一人に発言させようとしても,彼女は家族の話を遮って一人怒鳴り散らしてしまい,セラピストもほとほと手を焼き,面接が続かない状況でした。隣室から指示を出していたEileenは,セラピストに助けが必要かを確認した上で,観察室から面接室に移動しました。自己紹介の後,Eileenがこの家族に出したHomework(課題)は,“朝,彼女が薬を飲まなかったら,薬を飲むまでどのくらい彼女のことを愛しているか,本人が納得するまで家族は話し続けなさい”というものでした。そして,実際に今この場で,練習をしてみろというのです。ソファの端に座る夫に,“あなたがどのくらい彼女のことを愛しているのか,なぜ,薬を飲んでほしいのか”,今ここで妻に語りかけろと言うのです。夫は言われた通り,妻のそばに腰かけなおし,肩に手をまわして,“We love you”と話し始めました。Eileenは,そこで“We(私たち)”ではなく,"I(私)”で話すように指示します。夫は,言われた通り自分が彼女のことを愛していること,彼女のことが心配だから,薬を飲んでほしいことを彼女の肩を抱いてやさしく語りかけました。

 

しばらく”No!”と夫の腕を拒否し,怒鳴っていた彼女も,夫の優しい語りかけに次第に落ち着いていき,とうとう大人しくすすり泣く程度になったのです!数分前の怒鳴り散らしていた彼女からは考えられないような変化です。夫に体を預け,安心したように静かになりました。その後,娘にも同じように母親を愛していることを語るように指示しますが,この家族の一番の問題はどうやらこの娘のようです。娘は,母親へ愛情表現をすることができません。代わりに祖母に,娘にどうやって愛情を示せばよいか手本を実演させます。祖母は,孫の肩を抱き,愛していると体を寄せ合ってハグします。これには娘も応えることができるようですが,母親に対しては最後まで愛情表現ができませんでした。

 

とにかく,初回面接の目標である,薬を定期的に服用することは,Eileenの出したHomework(課題)で何とかなりそうです。ただ,恐らくこの家族の問題は,また別のところにあるのでしょう。その一番大きな障害をクローズアップすることができたのは,Eileenの出した“家族が愛していることを語りかける”というHomework(課題)のお陰です。しかも,このHomework(課題)によって,家族中を振り回していたIP(Identified Patient)は,大人しく夫に守られる女性に豹変してしまったのです。彼女のAggressionによって面接が完全に動かなくなっていたあの瞬間に,彼女を愛していることを表現する,つまりLoveで彼女を包むというHomework(課題)を提案するなんて,その見事さに驚くばかりでした。恐らく,このクライエントと向かい合っていたら,セラピストである私自身もAggressionから自分を護ることしかできず,動けなくなってしまっていたことでしょう。こんな風に,即座にAggressionをLoveによって包み込むことができるようになれれば,そういうセラピーが自分にできるようになれたらと,しみじみ思いました。そして,こういう見事なセラピーを生で体験することができた貴重な機会に,そしてEileenに感謝したいと思いました。


 


 

(8)セラピーの接点

 

Eileenがセラピーに関係して語ったことの中で,私が印象に残っているテーマが二つあります。一つは,“家族愛”に関するEileenの説明です。それは,“家族のあいだには,精神性とセクシュアリティが混ざり合い一つになったものが流れている”というものでした。家族がお互いを思い合う愛情には,自然とセクシュアリティも混ざり合っていて,精神的な愛とセクシュアルな愛とを分つことができない家族愛になっているのだというのです。こうした中で生じる性的虐待は,非常に複雑なものであり,それを子どもがどう理解し,乗り越えていくか,本当に難しいといえます。結果(問題解決)と行動を重視するStrategic Therapyで,こういう複雑な人間性についてどう理解するのか,ちょっと私には折り合いをつけることができないのですが,Eileenのセラピーを観察していると,こういう混沌とした家族愛を認めた上でないと家族療法なんてできないんじゃないかと,合理的に納得してしまう自分がいます。

そしてもう一つは,“二つの(矛盾する)リアリティをそのまま共存させなさい”というものです。目標行動の遂行にパラドックスを利用するStrategic Family Therapyにおいては,もしかすると当たり前の考え方なのかもしれませんが,具体的な行動による解決を目指すイメージからすると,やはり意外に感じてしまいました。しかしながら,“コモンセンス・セラピー(常識療法)”を自称する私にとっては,物事の中庸balanceを見極めようとする基本的な態度に通じるものを感じ,むしろ大きな共感を抱いたテーマでした。物事の白黒をつけるのではなく,”good”と”bad”の両方を受け入れ,「脱錯覚」によって適度な距離で現実との折り合いをつけていく。その一つの具体的方法が,二つのリアリティを共存させること。私には,そんな風に非常にすんなりと頭に入っていきました。

実際のセラピーでは,「あなたの見方(考え)は分かる。それで,私がしたいことは○○よ(”I understand how you see it, AND I want to do -------“)」といったフレーズを作らせていました。つまり,BUTを使わずANDにすることで,二つの事実を対立・矛盾させるのではなく,共存させるのだというのです。繰り返される口論において,このフレーズを使うようにすることで,口論の質が随分と変わるようです。“物事の白黒をつけずに云々”などといった理屈よりも,こうした具体的な方法があることで,実際的に役立てることが可能になりそうです。

 

それにしても,心理検査法を専門としている私が,専門外のStrategic Family Therapyについて研修することになり,正直なところ,どこまでついて行くことができるのか,冷や冷やしながらのレジデントでした。しかし,なんだかんだで1年程通い続け,今では,流派やアプローチの違いは,実はそれほど大きな差ではないのではないかと感じています。目の前のクライエントの問題をきちんと理解し,寄り添い,問題を解決するために何らかのお手伝いをしていく。その作業の基本は,Eileenのセラピーで感じた“温かさ”や“やさしさ”なのではないかと思います。初対面で緊張しているクライエントに,「もっとソファに深く腰掛けて,リラックスして下さい」と声をかけたり,とうとう涙してしまったクライエントに,そっとティッシュをさしだしたり,そういう自然な“いたわり”のある雰囲気が,その空間(面接室)をセラピー空間にしていくのだと思います。アメリカと日本という大きな文化的違いをも乗り越えた,セラピーの接点があるのだということを実感できたことは,今回のMRI研修での大きな収穫の一つだと思っています。


 


(9)Strategic Family Therapyと心理検査法

 

今回私がMRIでの研修に際して,自らの目標として課したことがありました。それは,MRIでの研修成果を何かしら心理検査法に生かす接点を模索してみるということでした。心理検査法は,心理療法の一部として位置づけられてはいるものの,“心理アセスメント”として,治療アプローチとは一線を画したものとして認識され,治療技法と心理検査法とをつなげて考えることは,あまりなされていないように思います(もちろん,心理検査結果をセラピーに生かしていく試みは,様々になされています!)。実際,検査の実施が直接的に治療や問題解決につながるわけではないため,現在進行中の虐待や自殺企図など,問題解決が即刻必要とされるケースでは,“心理検査など後回し”といった感すらあるのが実情のようです。当然のことながら,Strategic Family Therapyも短期間での問題解決に焦点を当てているため,心理検査法を用いることなどは,まず前提として考えられていないといえます。MRIでの研修に際して,「ここでは心理検査法は学べないから」と念を押されました。

 

そんなMRIでの研修成果を,心理検査法に生かす接点など,普通に考えるとまずあり得ないと思っていました。しかしながら,Strategic Family Therapyと他のセラピーとの共通点を実感するうちに,Strategic Family Therapyの考え方を心理検査法,とりわけロールシャッハ法やハンドテスト(様々なポーズをした手の絵が,「何をしているところかにみえるか」を答えてもらうことで,被検者の行動傾向を解釈しようとする投影法)などの投影法検査の解釈に取り入れることは,それほど難しいことではないように感じてきました。いえ,むしろロールシャッハ法において被検者の心理的特徴を理解しようとする視点は,いくらでもStrategic Family Therapyのクライエント理解の仕方,つまり,問題を維持しているsequence(悪循環)を理解しようとする視点に読みかえることが可能ではないかと思えるようになりました。

 

ロールシャッハ法は,繰り返される被検者の反応特徴を解釈することで,被検者が外的情報をどのように取り入れているのか(環境の捉え方),そして,そうした環境に対してどのような情緒的・観念的体験をしているのか(情緒統制力や思考活動の特徴,対人関係の傾向)といった,被検者の心理的プロセスの一定の法則性を理解しようとしているのだといえます。これは,Strategic Family Therapyにおいて行われる問題のsequence(悪循環)を理解しようとする作業と,非常に似ているといえるのではないでしょうか?ただし,Strategic Family Therapyでは,人間関係の中で繰り返される歪んだ交流を見出そうとしているのに対し,心理検査法は個人の中で生じているプロセスを取り上げているので,問題のsequence(悪循環)そのものとはいえません。ただ,被検者が他者(外的環境)のどのような情報を取り入れ,それに対してどのように反応するために,問題が維持され継続されているのか,そうした視点で,ロールシャッハ法を解釈していくことで, Strategic Family Therapyの考え方を取り入れることが十分可能ではないかと思われるのです。

 

とはいえ,私自身まだまだStrategic Family Therapy について十分に理解できているとはとても云えません。実際,Strategic Family Therapyの考え方を解釈に取り入れると言っても,具体的に投影法検査の反応をどのように解釈することができるのか,ぼんやりとした印象しか描けていないのも事実です。MRIでの研修成果を心理検査法に生かしていくことは,引き続き私自身の課題として,心のどこかで模索し続けていくしかないかな,と思っています。

ただ一つだけ,何かしら心理検査法の新しい可能性につながらないかと思っていることがあります。Strategic Family Therapy の研修を受けてみて,私自身,物の捉え方や見方を変えることの重要性や治療的意味を非常に強く感じました。Sequence(悪循環)の考え方にしても,Homework(課題)設定の考え方にしても,これまで,リフレーミングreframingとして知識としては理解していたつもりでしたが,そのことの治療的意味について,驚きとしては実感できていませんでした。しかし,今回Eileen先生の事例を観察する中で,見事な“発想の転換”にクライエント家族が大きく変化していくのを目の当たりにし,「見方を変える」ことの心理的影響力の大きさを実感しました。これを心理検査法に利用することはできないでしょうか?

つまり,一度出した反応とは全く異なる反応を出すように被検者に求めてみたとしたら,どうでしょう?まさしく,「見方を変える」ことで,心理検査法の反応は,全く違ったものになります。私も,検査者として被検者の反応を辿っていく時,被検者のオリジナルな見方に驚かされ,ワクワクしながら検査を共にしていくことがあります。こうした経験をクライエントである被検者自身がもつことで,これまでとは違った物の見方や捉え方に気づいたり,異なる視点から問題を捉えなおすきっかけになったりしないでしょうか?このことが,心理検査法の治療的な利用法の一つとして,クライエントと共に心理検査法を共有する新たな可能性にならないかと,ぼんやりとですが夢想しているところです。恐らく,MRIでStrategic Family Therapyの研修を受けた数少ないロールシャッハ研究者の一人として,何かしら新しい「発想の転換」が生み出せれば,私のMRI研修の大きな収穫になると思っているのですが・・・・。

 

  

日本の蒸し蒸しとした暑さ,凍えるような冬の寒さとは異なり,1年を通して比較的温暖で,気持ち良く晴れてくれる日の多いここカリフォルニアは,人種と文化が入り乱れるアメリカでも異質な発展を遂げている州です。とりわけ,ベイエリアと呼ばれるサンフランシスコ近郊は,コンピューター関連産業を牽引する最先端の大手企業が立ち並び,世界中からの移民と駐在員を抱えつつも,アメリカの古き歴史があちこちに残る不思議な地域です。異文化がそのまま共存していく様は,島国だった日本が,異文化を融合させ新たな文化を構築してきたのとは,また違った生き残りの方法を編み出しているように感じます。とはいえ,そうした違いを超越した共通の精神性spiritual traitを心理療法に感じるのは,どちらもが異文化を受け入れてきた歴史をもつからなのでしょうか。日本に帰国するまでに,日本では味わうことのできない世界中の料理を堪能して帰ることと,何かしらの収穫をもって帰ることを目標に,もうしばらく模索の日々を続けたいと思っています。



メキシコ家族療法事情

ラテンアメリカ家族研究所 (Instituto Latinoamericano de Estudios de la Familia A.C.)

家族療法 修士課程教員・継続教育課課長 矢代倫子


ラテンアメリカ家族研究所(略称ILEF)は、メキシコシティのコヨアカン地区にある家族療法を修士課程として教える学校です。ナチョ・マルドナード(Ignacio Maldonado) とエステラ・トロヤ(Estela Troya)というアルゼンチン人の家族療法家を中心として1984年に創立されました。現在まで約30年に渡り、メキシコの家族療法を牽引する存在として、家族療法の専門家の養成、臨床心理的な諸問題の治療や研究、コミュニティ・サービス等に従事してきました。

 

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コヨアカンの中の一軒家を利用しているラテンアメリカ家族研究所

 


 

ILEFの家族療法を専門とする修士課程は、3年間の学科と100時間のライブスーパービジョンによる実習で構成されており、メキシコの他の養成機関と比べても就学期間や内容が厳しい事で知られており、クオリティーの高さは各関連分野で広く信頼を得ています。実習においては、家族療法の伝統ともいえるマジックミラーとインターフォンを使ったスーパービジョンが採用されており、マスターの学生は学科の2年目から4人の学生で構成されるチームに所属して、担当ケースの治療を受け持ちます。この実習課程ではマジックミラー越しに見つめるスーパーバイザーと3人のチームメートからのフィード・バックを活かしながら、カウンセリングにあたらねばならず、治療知識の実践的応用や会話技術を習得することが求められます。卒業に必要な規定の時間数を修めるためには、平均して3つのチームに各一年ずつ計3年所属し、学科入学から通算して約4年で全単位修得に至る学生が多く、そこで初めて卒論を提出する資格が得られます。メキシコや他国の養成機関で短期化が一般化している現在の傾向に逆行するような長期の教育システムですが、卒業生は終了時に到達する知識・実技能力に感謝と満足の声を寄せています。

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ILEF創立者のナチョ・マルドナードとAD/HDと家族療法について多数の著書のあるアルゼンチンの家族療法家のエストレージャ・ホセレビッチ (ILEF内のスーパービジョン・ルーム/後ろにあるのはマジックミラー)


 

又、ILEFには、地域社会に貢献するという理念の基、卒業生の中から一定の書類審査を通った人で構成されたクリニックがあり、メキシコ社会一般の人に相談窓口が開かれています。相談内容は、子供や大人の情緒・行動障害、家族・夫婦関係の問題、離婚・再婚、親の虐待や各種依存の問題、暴力、対人恐怖、適応障害等様々であり、クリニックに所属するカウンセラーは毎月ILEFのスーパーバイザーによるグループ臨床相談が受けられるシステムになっています。このクリニックはカウンセリングを受けたい人の社会経済状態によって料金が設定されるので、貧富の差が激しいメキシコ社会の様々な階層の人のカウンセリングのニーズに答えられる形になっています。長年の信頼から、相談数がとても多く需要に供給が追いつききらない部分もありますが、クリニックの活動は、地域社会への貢献と同時に、家族療法が社会的に認知されていく様々な機会を提供してきました。又、卒業生が臨床経験を増やし、カウンセリング技術の向上を目指していくための養成コースのフォローアップの役割も果たしています。

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ILEF創立者のエステラ・トロヤとCECFAMのコーディネーターを務めるエステル・アルタウス


 

専門家養成の他にこの学校が力を入れてきた活動に、治療・研究活動があります。研究所内にはCAVIDAと呼ばれる家庭内暴力やDVを専門とする研究・治療チームと、GINAPと呼ばれる夫婦問題、カップル・セラピーを専門とするチーム、CECFAMと呼ばれる家族と慢性病の問題を研究する治療チームがあり、卒業生や在校生で構成されるクリニックと共に、現代のメキシコ人の多様なカウンセリングのニーズに答えています。

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ミニューチンの最新の本の翻訳の監修をしたILEF財務担当のエレナ・コルデロと研究課課長のGINAPのメンバーでもあるリリアン・サパン

 


 

ナチョ・マルドナードの率いるCAVIDAの活動は17年の歴史を持ち、家庭からの暴力追放という市の政策や各種機関との協力の下、様々なワークショップやグループセラピー、専門家養成講座などを展開してきました。家族療法家がコーディネートする男性・女性に分けてのグループセラピーは、問題を個人のものと切り離して考えず、家族システム、夫婦システムへの包括的な介入や、その可能性を視野に入れながらの各個人へのケアを可能にしてきました。加害者・被害者がそれぞれのグループセラピーと同時に、同じセンターのスタッフによる夫婦セラピーや家族セラピーもうけられるという治療プロセスは、この問題の複雑さに対応したフレキシブルなケアの実現を可能としました。CAVIDAの様々な試みは孤立、沈黙、秘密等といった夫から妻へ、親から子供へといった家族間でのバイオレンスの問題を深刻化させる様々な要因の予防・治療に多くの示唆と解答を与えてきました。

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ミニューチンの最新の本の翻訳の監修をしたILEF財務担当のエレナ・コルデロと研究課課長のGINAPのメンバーでもあるリリアン・サパン

 


 

エステラ・トロヤの率いるGINAPのカップル・セラピーの養成講座も評価が高く、現代社会における多様な夫婦関係や恋愛関係のあり方とそこから派生する諸問題への専門家や社会全体の理解を深める事に貢献しています。メキシコシティは2009年から世界でも数少ない同性結婚を法的に認めた都市となり、カウンセラーにとっても、ジェンダーやセクシュアリティー等のテーマへの新しい理解が必要不可欠の課題となっています。ホモセクシュアリティーをタブーとするカトリック教の信者が多い国での同性結婚制度導入は個人、家族、教育現場や職場に、新しい可能性と葛藤を産み、様々な社会コンテクストで、ジェンダーや人間関係の問題をフレキシブルに扱える専門家のニーズが増えています。マチスモが深く根付くメキシコ社会での女性の社会進出や地位向上、シングルマザーや離婚率の増加は、価値観の多様化を伴い、伝統的な夫婦関係のあり方に影響と葛藤を与え続けています。ILEFは、社会の価値基準の変化に伴う諸問題に対応できるカウンセラーの養成に日々取り組んでいます。

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ビデオが設置されたスーパービジョン・ルーム

 


 

更に、ラテンアメリカ家族研究所を紹介するときに、欠かせない要素のひとつとして、国際的に著名な家族療法家との長い交流の歴史が上げられます。両創立者とも、家族療法内の様々な研究者との広い交友関係をもっています。サルバドール・ミニューチンは30年近くにわたって、4年おきに必ずメキシコでILEFのオーガナイズによるワークショップを続けており、2006年には、当時まだ出版されていなかった4ステップの新しい治療モデルを、アメリカについでメキシコシティで発表しました。その他、カルロス・スルツキ、故マイケル・ホワイト、マウリシオ・アンドルフィ、ミラノ派の今は故人となったチェキン、ボスコロ、マラ・セルビー二等といった国際的に著名な家族療法家のワークショップの開催にも力を注いできました。創立者のナチョ・マルドナードは家族療法の代表的な専門誌ファミリー・プロセスのディレクション・メンバーを長年務め、スルツキやミニューチン、故人となったホワイトとも個人的な友情と信頼で結ばれてきました。もう一人の創立者のエステラ・トロヤも、ラテンアメリカやスペインなどのヨーロッパでワークショップの講師に度々招聘されるなど、国際的な協力と交流を実現してきました。

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ミニューチンの2010年のワークショップ. CAVIDAのアドリアナ・セゴビアと壇上でケースの分析をするミニューチン。それを参加者席で見るナチョ・マルドナード、その右にILEF現代表のバルバラ・アムナテギ、その右にミニューチンの奥様のパティさん

 


 

世界の心理カウンセリング発展の歴史をふりかえると、家族療法のみならず、精神分析等、各時代において新しい心理臨床アプローチの研究やカウンセラーの養成は、近代科学との方法論的継続性を重視する心理学を推進する大学というコンテクストよりも、私立の小さな学校で発展してきたケースが多く見受けられますが、メキシコにおけるILEFの位置づけもその例のひとつに数えられると思います。小さな私立の学校で始まった家族療法は、この30年間で着実にメキシコ社会に浸透してきており、現在では、メキシコ国立自治大学を始めとして、他の様々な大学の心理学部内で、家族療法の修士課程が開かれています。ILEFは現在メキシコにいくつか存在する家族療法をマスターレベルで教える学校の中でも、老舗の学校として、又、家族療法の発展に貢献してきた伝統のある機関として広く信頼を得ています。

メキシコ社会における家族療法の位置づけを説明するために、心理カウンセリング一般について少し言及すると、伝統的フロイト派、ユング派、ラカン派といった精神分析系の学校もたくさんある中、エリック・フロムが滞在した事も関係してかヒューマニスティック・アプローチ、ゲシュタルト、ロジャーズ派、認知行動療法、エリクソン派の催眠療法など、様々な違ったアプローチのカウンセラーの養成学校があり、それぞれの国際学会やワークショップも頻繁に開かれています。カウンセリング自体がメキシコ社会の中で着実に浸透してきており、以前そうであった様な自己啓発の意識の高い、または支払い能力のある限られた富裕層の人々のものという位置づけとは変わり、ずっと一般化してきたと言えます。多くのカウンセラーの個人開業が一般化しており、その中でも、家族療法家は上述したとおり、様々な大学でマスターコースが開講される等、急速に活動範囲を広げ、社会的認知度を上げて来ました。

一例をあげれば、メキシコでは小学校から高校まで留年の問題が常に学生の身近にあり、学習能力に問題がある学生や社会行動や情緒・学習態度に問題のある学生には、学校側がスクールカウンセラーではない外部の心理療法家のカウンセリングを学生に義務付けるという文化が定着しています。家族は子供が留年しないためには、カウンセリングを受けさせざるを得ないという状況になります。こういった学校の対処法は、カウンセリングの位置づけをより社会に浸透させる要因を形成してきたとも言えます。この分野は以前は主に小児心理療法家や思春期の専門家が受け持ってきましたが、子供の行動・情緒障害は家庭環境に変化を促すことで本人の変化を促進させられる事が多く、近年においては、学生本人は元より家族システム全体に包括的に対応できる家族療法家の需要が増えており、システムアプローチの認知度を上げる要因になってきました。

又、アルコール依存や薬物依存、暴力行動、喪失・虚脱感、近親者によるセクシャル・アビューズ、第三世代と呼ばれる高齢者問題など、精神医学では解答が出しきれていない多様で深刻な社会問題に、様々な解決法を出してきたのが心理療法であると言え、その中でも家族療法はそれぞれの社会コンテクストにあわせた実用的な解決法が提案できる治療法として社会の信頼を得てきました。ラテン文化においては、家族とのつながりが、個人の価値観形成や情緒的安定、又は人生観や日常生活に影響する度合いが強く、それが、メキシコで家族療法による治療成果が多数確認されてきた事の説明にも繋がるかもしれません。

このように、メキシコにおける家族療法は、多様な社会問題に解答を出しながら確実に発展してきたと言え、ラテンアメリカ家族研究所の卒業生の中には、様々な形で家族療法の応用範囲を広げて活躍してきた人が数多く存在します。メキシコシティの観光スポットの一つでもあるコロニアルスタイルを色濃く残す住宅街の中の一軒家を使った小さな教育・研究機関でありながら、ILEFはその長年の活動と成果から、メキシコの家族療法の普及と発展に大きく貢献し牽引してきた伝統ある機関と言えます。

 


 

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矢代倫子 在メキシコ18年目。

2006年からILEFの修士課程の教員そして継続教育課の課長として勤務。

専門はDVや家庭内暴力、ジェンダーとカウンセリング、ナラティブ・セラピー、認識論、治療モデル比較、家族療法史、夫婦向けワークショップ等。

 

30万アクセス記念特集

staff

管理代表挨拶

 

 この度は、【家族心理.com】が30万アクセス記念を迎えることができました。
 これも、家族療法、ブリーフセラピー、家族心理学に興味を持っていただいている皆さま、また各領域の第一人者の先生方を始め、情報提供のご協力を頂いている先生方、書籍のご推薦を頂いている出版社のおかげと存じます。
 今後も、この領域がどんなに魅力的か、面白いかについて、少しでも有益な情報をお届けすることが出来るよう、スタッフ一同努力してまいります。
よろしくお願いいたします。

神奈川県立保健福祉大学

 

生田倫子

 
お世話になっております。
 2005年のスタートから7年、みなさまのおかげで家族心理.comは30万のアクセスをいただきました。
感謝の気持ちを込めてサイトをリニューアルしました。
より一層、皆様にお楽しみいただけるよう、務めさせていただきます。
 今後ともよろしくお願いいたします。
高橋・下川・長崎・飯野・遠藤・並木
家族心理.comスタッフ一同

 

 

30万アクセス記念特集 その2.東日本大震災支援活動の紹介

Ⅰ.長町暮らしの相談だより 19号

 

 

 

 

30万アクセス記念特集 その1.海外事情Now!

Ⅰ.第11回国際エリクソニアンアプローチ大会についてのレポート

執筆者 尾崎望 (Nova Southeastern University(フロリダ州)家族療法博士号学生、大学運営Brief Therapy Instituteのセラピスト)

 

Ⅱ.メキシコ家族療法事情

執筆者 矢代倫子 ラテンアメリカ研究所課長(メキシコ) 

 

Ⅲ.パロアルトMRI研修記:週3時間の戦略的家族療法ケース観察体験

 執筆者 佐々木裕子

 

 Ⅳ.カウンセリングトレーニング体験記 in U.S.A

 執筆者 敦賀直子

 

Ⅴ.スイス・イギリスでのADHD児対応事情

 執筆者 TK

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